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fu5855120.png[見る]
fu5854906.txt
fu5854912.webp


画像ファイル名:1762439862804.png-(366764 B)
366764 B25/11/06(木)23:37:42No.1370153507そうだねx12 01:30頃消えます
旅の仲間
ヘルマリィと聖騎士イザベルの怪文書を書きました
第4話 前編

前回
fu5854906.txt
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
削除された記事が7件あります.見る
125/11/06(木)23:39:00No.1370153916そうだねx3
カンラークタウン

真新しい舗装路の両側に、真新しい建物がまばらに並んでいる。イザベルには見覚えのない、しかし意匠には見覚えのある建物。時刻は朝8時を回った所だ。身体中にポケットのついた丈夫そうな服を着た人びとがあちこちを行き交い、内燃機関や埋設熱源から吹きだした余剰蒸気の靄の中、資材や人を満載した車両が浮島のように移動していた。
石材料をはつった粉末が風の中で香った。同時にラム肉の串焼きやチャイの香りをイザベルは感じ取る。外院で過ごした日々、外出を許された週末の楽しみのひとつだった。イザベルは幼かった頃を追憶することは殆どなかった──自分がなぜ外院に保護されたのかも含め──が、この香りはそれを強烈に呼び起こした。故郷。キャンプに逃れた同胞達は、ここにカンラークをもう一度築こうとしている。
225/11/06(木)23:40:00No.1370154234そうだねx3
王都警察、ギャン・スブツグの依頼──カンラークタウンで暗躍する人身売買組織の摘発──を受けたイザベルとヘルマリィは、夜が明けるとカンラークタウンを訪れた。手がかりはギャンに提供されたリストしかない今、まず足を運ぶことが重要であると考えたからだ。それは、イザベルの賞金稼ぎの経験による考えだったが、貴族階級のヘルマリィも同意した。まず人を知ること。それができれば、データはひとりでに語り出す。

寺院や商店の大きな建物が並ぶ通りから、根茎のように伸びる狭い路地に入った。路地の石畳は、大通りの路面や建物の建設で出た端材が几帳面な配列ではめ込まれていた。色や光沢は劣るが、実用的だ。洗剤の香り、子ども達の声。
「おい!イザベルじゃないか!」
振り返ると、よく日に焼けた男が大きな手を振っていた。もう片方の手には、工具とおそらく弁当の入った大きな鞄を下げている。
「生きていたか」
イザベルの肩を強く叩いた。その一撃には懐かしい親しみが混じっていた。
325/11/06(木)23:41:01No.1370154580そうだねx3
「ええ、しばらく。町が元気で安心した」
「見違えただろう?」男は誇らしげに辺りを見回す。
「驚いた。ここまで立派な町並になるなんて」イザベルの心からの感想だった。
「ご先祖はゼロからカンラークをつくりあげた。俺たちもその役目を与えられた。光栄なことだ。それに、
シュティアイセ女王陛下が俺たちに仕事をくださる。カンラーキアンの技術をかわれて、王都の再整備計画が動いてるんだ。もちろん、特需なのはわかっている。俺たちは今のうちに生活の基盤を確保する。それまでは大忙しさ。前はローガンの旦那にもよく手伝ってもらったんだがなあ…」
ヘルマリィはその会話を黙って聞いていたが、彼の快活な会話の底に沈黙のようなものが沈んでいるのを聞き取っていた。焼け跡の灰はすでに掃き清められた。しかしその匂いは、まだこの町の人びとの脳裏にこびりついている。今の何倍もの同胞、そして信仰の拠り所が消えてから、経過した時間はあまりにも短い。つばの広い純白のハット越しに周囲を見渡し、耳を澄ませた。裸足で走る子ども達、それを叱る母親。行商人の呼び声。聖句の詠唱。
425/11/06(木)23:42:00No.1370154927そうだねx2
イザベルの穏やかな表情を、ヘルマリィは初めて見た。きっと、かなり古くからの知り合いなのだろう。だが同時に、イザベルの白い首筋を大粒の汗が滑り落ちて行くのが目に入った。本題に入る頃合いだ。
「聖騎士イザベルとわたくしは、ある目的があってこちらへおうかがいしました。教えてください」
声のトーン、目線、表情、手の仕草、ヘルマリィは外交官の技術を使った。魔族に滅ぼされた生き残りの町に赴くため、香水は主張の緩やかな植物系の素材を選んでいた。白色の強いファンデーションを使い、青灰色の肌を目立たなくしていた。
吸い込まれそうな容貌の女性から、哀願するような瞳と、鈴のように軽やかな声をかけられ、男はたじろいだ。聖騎士はその間を見逃さなかった。
「人が消えていると聞いた…私たちは王都警察と動いている」
525/11/06(木)23:43:00No.1370155227そうだねx2
男は口をつぐみ、タバコを探すように胸元を探った。
「わからないんだ。近所の若いのも何人かいなくなった。割りの良い仕事がみつかった、サカエトルで働けるって喜んでたのにな」
「お気の毒に…」
「こんな時代だ。みんなこの特需に浮かれてるが、それを食い物にしようと企む連中も出てくるだろう。ギルドの奴らは警戒してる。どんな仕事も受けて経験を積むべきだが、上手すぎる話には乗るなってな。"外れ"があるって」
「ギルド?」イザベルが訊く。
「労働者と依頼者を繋いでる場所だ。シュティアイセ女王陛下がおつくりになられた。求人にくる企業がいつも数百社は来ている。仕事はよりどりみどりさ」
男が通りの先を示す。パン屋の紙袋のように小綺麗な外院の住宅群の向こうに、ガラス張りのジオデシックドームが見えた。それはカンラーク聖堂の大パゴダに寄り添う、巨大な亀の甲羅のようだった。遠目にも内部に鉄で組まれた何層ものフロアと、端末を持った人々が絶え間なく行き来しているのが確認できる。
625/11/06(木)23:44:00No.1370155553そうだねx2
「夕方、うちに飯を食いに来ないか。婆さんが喜ぶよ。ラムのヨーグルト漬けが出てくるだろう」
「ありがたいが、この件を片付けてしまいたいんだ」
「そうか…昔から責任感の強いやつだったな。頑張れよ」
現場へ向かう男を、イザベル達は見送った。
「イザベル!!」
大通りへ曲がるところで男は振り返り、イザベルを呼んだ。
「──ありがとう」彼は真っ直ぐにイザベルを見た。
「俺たちがこうしていられるのは、あんた達のおかげだ」
違う。私はなにも出来なかった。
言葉は喉の中で乾いた熱になってしまい、出てこなかった。
「あの後、ボーリャックが消えて、あんたも居なくなった。あんたが今何を考えてるかはわかるよ。その腕の事もだ」
ヘルマリィがイザベルの背に柔らかく触れた。
「大丈夫だ。あんたは自分の人生を生きてくれ。俺たちはここでやっていける」
いつのまにかカンラークタウンの住人が集まっていた。皆、真剣な顔でイザベルを見ていた。午前の光が彼らの日に焼けた顔を優しく照らしていた。
725/11/06(木)23:44:43No.1370155770+
書き込みをした人によって削除されました
825/11/06(木)23:45:00No.1370155872そうだねx2
王都警察庁への道中、イザベルはひと言も喋らなかった。そして唐突に、ヘルマリィに言った。
「生存者は必ず連れて帰ります」
「そうね」
二人の足音だけが、石畳の通りに小さく響いた。

925/11/06(木)23:46:00No.1370156172そうだねx2
サカエトルヒルトン 1階カフェ 翌朝

朝食を終えた後、ヘルマリィはイザベルがブレックファストティーに砂糖を入れるところを観察していた。ティースプーン6杯目が投下されるのを見届けた時、客人がやってきた。
伸縮素材のダークスーツを着た若い刑事。黒い"サタンスミス"スニーカーを履き、"ツミ"バックパックを背にしている風体は今時の学生と大差なかった。
「本物のヘルマリィだ──」思わず言葉が出てしまい慌てて取り繕う。
「光栄ね。あなたが、ギャン刑事がおっしゃっていた"そういうのが得意な新人"さん?」
「サトーです」
ヘルマリィに話しかけられてパプリカのように真っ赤になっているが、芯の通った声はさすが王都警察といったところか。
イザベルたちは、カンラークタウンでの聞き取り結果を報告した後、ギャンを通して王都警察に情報収集を依頼していた。リストに記載されているカンラーク難民がギルドで結んだ雇用契約記録。そのすべての時期と契約先について。
まかせてくれ、とギャンは快諾したのだった。
1025/11/06(木)23:47:00No.1370156494そうだねx2
サトーはカフェテーブルの向かいに座ると、バックパックから端末デバイスを引っ張り出す。慣れた手つきで画面を展開し、何やら打ち込むとヘルマリィの近くにそれを寄越した。
「解析妖精を使役して11パターンのアルゴリズムを走らせました。サカエトル市内の民営・公営ギルド16件のデータベースから失踪者を照合し、雇用契約記録を抽出しました。一晩しかかけられなかったので、わかったのはこれだけです」
サトーは両の目頭を揉んで報告した。
「8,9000人分?すごいわね」ヘルマリィが眉を上げる。
「私が学生の時は、このボリュームのデータを集めるのに王立図書館に缶詰で3日もかかったわ」
「官製の妖精も使わずにお一人でされたのなら、その方がすごいです」
「私は無茶な依頼をしたのか?」イザベルが首を傾げる。
「いえ、いいんです。とにかくリストの86%について調査が完了し、イザベルさんに要望頂いたデータはリストの83%から抽出できました」
「素晴らしいわ」
「見てください」サトーが画面の端をさっとなぞると、折れ線グラフが現れた。水平線の上に一定の間隔で鋭い針が並んでいる。
1125/11/06(木)23:48:00No.1370156793そうだねx2
「失踪者たちの最後の雇用契約記録を日付順にソートしました。縦軸はその件数です」
「0件の日が一定期間続いた後で、20件前後の日がやってくる」イザベルは独り言のように応じる。
「ギルドでは雇用契約は毎日行われていますから、もし失踪と雇用契約が無関係だったらこんな形にはならないはずです。そしてこの結果に契約企業の情報をオーバーレイすると…」
グラフの大地に立っている針から、枝葉が伸びるように無数の注釈が現れる。注釈の中に企業名が記されているが、同じ針から伸びている企業はすべて同じだった。そして、それぞれの針からはすべて異なる企業が伸びていた。
「これらの企業は、契約が行われた後、3日以内に廃業の届け出がなされています」
沈黙。ヘルマリィがサトーを見つめ、口の端をほんの少しだけ動かして微笑んで見せる。イザベルが、それが義務であるかのように言った。
「奴らのフロント企業だ」

(後編へ)
1225/11/06(木)23:49:00No.1370157141+
以上です
後編は今週末に上げる予定です

登場人物
fu5854912.webp
1325/11/06(木)23:49:30No.1370157295そうだねx6
今週末に読めるの!?ありがたい…
1425/11/06(木)23:49:52No.1370157399そうだねx1
やったー!イザベル怪文書来た!
1525/11/06(木)23:49:58No.1370157423+
待っていたぜ
1625/11/06(木)23:50:47No.1370157662そうだねx1
カンラーク難民が生活を再建しつつあるの良かったな…
1725/11/06(木)23:52:05No.1370158030そうだねx3
ローガンの名前がチラッと出てちょっとじんわりする
かつて散った聖騎士も覚えてる人はいるんだな
1825/11/06(木)23:54:20No.1370158755+
カンラーク人ってカンラーキアンって呼ばれてるんだ…
1925/11/06(木)23:55:23No.1370159075そうだねx2
相変わらず文が上手くて人々や街の様子の解像度が高いのが好き
2025/11/06(木)23:57:09No.1370159622+
>カンラーク人ってカンラーキアンって呼ばれてるんだ…
ニューヨーカーとか言うしね
2125/11/06(木)23:58:14No.1370159935そうだねx1
マリィさんの肌色ヘル家には珍しいなと思ってたらファンデーションだったのね
2225/11/06(木)23:58:52No.1370160119そうだねx3
シュティアイセ様がギルドで雇用対策ちゃんとしてるの十分為政者やってますね…
やっぱり痴女みたいなかっこしてるだけの人じゃなかったんだ!
2325/11/07(金)00:01:36No.1370160940そうだねx2
ヘルマリィさんの所作が有能な外交官かつ淑女で惚れるよ
2425/11/07(金)00:02:06 ID:YPas1ACYNo.1370161104+
たぶん今週末に読めるの!?ありがたい…
2525/11/07(金)00:02:17No.1370161169+
そういや今回分はtxtファイルはないのかい?
2625/11/07(金)00:03:10No.1370161450+
>ローガンの名前がチラッと出てちょっとじんわりする
>かつて散った聖騎士も覚えてる人はいるんだな
ローガンは強くてエッチな聖騎士だったから覚えてる人も多いんだろうな!
2725/11/07(金)00:03:52No.1370161667そうだねx1
読みやすいな…
2825/11/07(金)00:05:15No.1370162106+
サトーも出てきてうれしい
解析能力高いな…
2925/11/07(金)00:05:52No.1370162300+
さらっと砂糖入れまくってる…
3025/11/07(金)00:07:17No.1370162763そうだねx4
>さらっと砂糖入れまくってる…
さらっとじゃなくてどさっと入れてるんだな
3125/11/07(金)00:09:03No.1370163370そうだねx3
砂糖を入れる→サトーが登場する
というフラグとひっかけだな?俺は見逃さなかったぞ(こじつけ)
3225/11/07(金)00:09:51 sNo.1370163629そうだねx5
>そういや今回分はtxtファイルはないのかい?

後編とまとめて共有する予定です
その方が読みやすいと思うので
独自設定が増えてきてるけどこの怪文書内ではそう
という感じで解釈していただければと思います

スレ画の枠無し
fu5855120.png[見る]
3325/11/07(金)00:10:34No.1370163856そうだねx2
>>そういや今回分はtxtファイルはないのかい?
>
>後編とまとめて共有する予定です
>その方が読みやすいと思うので
>独自設定が増えてきてるけどこの怪文書内ではそう
>という感じで解釈していただければと思います
>
>スレ画の枠無し
>fu5855120.png[見る]
了解したぞ!後編楽しみにしてる
3425/11/07(金)00:11:22No.1370164088+
>砂糖を入れる→サトーが登場する
>というフラグとひっかけだな?俺は見逃さなかったぞ(こじつけ)
もしかして本当にそうかも…?となりかけるラインだ
3525/11/07(金)00:12:54No.1370164487+
サトーの仕事が手慣れていて固まった
俺よりできるとは手強い
3625/11/07(金)00:15:13No.1370165278そうだねx3
データ解析に妖精使ってたり発達した技術とファンタジーが入り混じるのがサカエトルらしさを匂わせてくる
3725/11/07(金)00:19:25No.1370166503+
文章のIQが高いってこういうことだな仕事描写までなんか有能なことをやっておられる…
俺にはこのサトーのINTの半分もない
3825/11/07(金)00:21:05 ID:gEntlDukNo.1370167033+
佐藤さんも来てくれて嬉しいあいつの分析力はすごいなね…
3925/11/07(金)00:24:06No.1370167948+
カンラークの一般住人と聖騎士たちも触れ合いが多かったのが察せられる
あの時の爪痕はデカいな…
4025/11/07(金)00:29:21No.1370169393+
もう小説読んでる気分だよこれ
4125/11/07(金)00:32:04No.1370170156+
地味に出てくるメシがうまそう
4225/11/07(金)00:35:28No.1370171092+
警察が近代的だからか犯罪者のやり口も近代的になってて厄介だなフロント企業使う連中…
4325/11/07(金)00:38:29No.1370171863そうだねx5
サカエトルヒルトンのカフェという聞いただけでオッシャレな空間で砂糖を6杯も紅茶に入れてるイザベルはさあ…剣や修行の道に生きてきた人?
4425/11/07(金)00:41:24 ID:gEntlDukNo.1370172629+
スレッドを立てた人によって削除されました
カンラーク人ってカンラーキアンって呼ばれてるんだ…
相変わらず文が上手くて人々や街の様子の解像度が高いのが好き
4525/11/07(金)00:46:28No.1370174052そうだねx2
>サカエトルヒルトンのカフェという聞いただけでオッシャレな空間で砂糖を6杯も紅茶に入れてるイザベルはさあ…剣や修行の道に生きてきた人?
元々孤児みたいだしどちらかといえば武骨な半生を生きてそうだし…
このお茶は何やらいい香りはするが渋いな…(砂糖大量投下)
4625/11/07(金)00:51:17 ID:0bShjwcYNo.1370175338+
スレッドを立てた人によって削除されました
>カンラーク人ってカンラーキアンって呼ばれてるんだ…
>相変わらず文が上手くて人々や街の様子の解像度が高いのが好き
さらっと砂糖入れまくってる...
4725/11/07(金)00:52:26 ID:0bShjwcYNo.1370175594+
スレッドを立てた人によって削除されました
>カンラーク人ってカンラーキアンって呼ばれてるんだ…
>相変わらず文が上手くて人々や街の様子の解像度が高いのが好き
󠇯今󠇯週󠇯末󠇯に󠇯読󠇯め󠇯る󠇯の󠇯!󠇯?󠇯あ󠇯り󠇯が󠇯た󠇯い󠇯...󠇯
4825/11/07(金)00:53:36 ID:0bShjwcYNo.1370175846+
スレッドを立てた人によって削除されました
>カンラーク人ってカンラーキアンって呼ばれてるんだ…
>相変わらず文が上手くて人々や街の様子の解像度が高いのが好き
󠇯サ󠇯ト󠇯ー󠇯も󠇯出󠇯て󠇯き󠇯て󠇯う󠇯れ󠇯し󠇯い󠇯
󠇯解󠇯析󠇯能󠇯力󠇯高󠇯い󠇯な󠇯…󠇯
4925/11/07(金)00:54:46 ID:0bShjwcYNo.1370176123+
スレッドを立てた人によって削除されました
>カンラーク人ってカンラーキアンって呼ばれてるんだ…
>相変わらず文が上手くて人々や街の様子の解像度が高いのが好き
󠇯今󠇯週󠇯末󠇯に󠇯読󠇯め󠇯る󠇯の󠇯!󠇯?󠇯あ󠇯り󠇯が󠇯た󠇯い󠇯…󠇯
5025/11/07(金)01:02:00No.1370177747そうだねx2
地の文の情景がすごく魅力的だなぁ
そして知らん単語がいっぱい出てくる…ジオデシックドームってそんな名前だったんだ…
5125/11/07(金)01:03:40No.1370178102+
サカエトルも他民族な都市になってるなカンラーク難民も馴染めてるし
せっかく生活再建し始めた人たちのところで暗躍する人身売買組織てめえ!
5225/11/07(金)01:06:37No.1370178726+
文章の雰囲気が知的
オ…オデ…ワカル、リカイシタ、タブン
5325/11/07(金)01:10:02No.1370179491そうだねx1
>「イザベル!!」
>大通りへ曲がるところで男は振り返り、イザベルを呼んだ。
>「──ありがとう」彼は真っ直ぐにイザベルを見た。
>「俺たちがこうしていられるのは、あんた達のおかげだ」
>違う。私はなにも出来なかった。
>言葉は喉の中で乾いた熱になってしまい、出てこなかった。
>「あの後、ボーリャックが消えて、あんたも居なくなった。あんたが今何を考えてるかはわかるよ。その腕の事もだ」
>ヘルマリィがイザベルの背に柔らかく触れた。
>「大丈夫だ。あんたは自分の人生を生きてくれ。俺たちはここでやっていける」
>いつのまにかカンラークタウンの住人が集まっていた。皆、真剣な顔でイザベルを見ていた。午前の光が彼らの日に焼けた顔を優しく照らしていた。
ここウルっときちゃう!また笑って過ごせる日が来るといいねぇ…
5425/11/07(金)01:16:12No.1370180702そうだねx3
ヘルマリィさんの旅も長期連載になってたくさん読めて嬉しいよ
5525/11/07(金)01:22:47No.1370181998+
書き込みをした人によって削除されました
5625/11/07(金)01:23:18No.1370182108+
>ヘルマリィさんの旅も長期連載になってたくさん読めて嬉しいよ
外交官が主役ってなかなか珍しいし個性ある怪文書だよね
題材難しそうなのに綺麗に仕上げてくる
5725/11/07(金)01:29:15No.1370183315+
都市一つ陥落しても生き残って未来を繋いでる人たちがいるのは希望よね…

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